コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は14日、静岡県警生活環境課と浜松中央署が同日、Yahoo!オークションを利用して海賊版ソフトを販売していた福井県敦賀市の塾経営者の男性(28歳)を著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。
男性は2003年10月、Yahoo!オークションで募った客5人に対して、CD-Rに無断複製したマイクロソフトのビジネスソフトを1セット2,800円で販売していたという。このほか9月から11月にかけての約2ヶ月間に約350人に対して海賊版ソフトを販売し、100万円の利益を上げていたと見られている。
なお、ACCSの会員企業の著作物に関わる著作権侵害による刑事摘発は2003年度に19件あったが、このうち11件がオークションを利用したものだった。ACCSがまとめた報告書によると、ネットワークを悪用した海賊版販売は技術的に容易で、自宅などの“密室”で単独で行なわれる場合が多いことから、「心理的に抑制する要因も少なく、気軽・手軽に侵害行為に及ぶ傾向が見られる」と捜査関係者は指摘しているという。実際にオークションによる海賊版販売で摘発された被疑者らは口をそろえたように、悪いと知りつつ「みんなやっているから」「たくさん出品されているから」自分も行なったと供述しているという。
関連情報
■URL
コンピュータソフトウェア著作権協会
http://www.accsjp.or.jp/
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・ ACCSの2003年度事業報告、海賊版ソフトに関わる刑事事件は17件(2004/03/01)
( 永沢 茂 )
2004/06/14 18:34
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