Auto-IDラボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は12日、「Auto-IDネットワーク技術仕様」に基づいたICタグの実証実験を開始すると発表した。
Auto-IDネットワーク技術仕様は、種類が異なる複数のネットワーク上から、商品などに付けられたタグの属性情報を容易に検索できるようにするもの。インターネットで言えばDNSにあたる「ICタグアドレス解決システム」により、タグのIDを元にして属性情報が格納されたデータベースにたどり着ける仕組みだ。業態や事業者ごとに異なっているICタグシステムをインターネットで接続して横断的に利用できるため、「これまで単一のネットワークシステム上でしか情報・位置検索が機能しなかったICタグの仕組みをより飛躍させることができる」としている。
実験では、NTT Comの開発したICタグ関連ソリューションや市販のソフトウェアと、情報通信研究機構(NICT)内のICタグ実験用ネットワークとの接続を検証する。まず8月から12月までを第一次検証期間とし、技術方式や基本ソフト間の互換性などを検証しながらICタグの実験用ネットワークを構築。さらに2005年1月から6月の第二次検証期間では、外部から個別に持ち込まれる各種アプリケーションとの接続検証を行なう。
なお、実験にはNTTコムウェア、サン・マイクロシステムズ、大日本印刷、凸版印刷が参加する予定。このほかにも、ICタグ関連ソリューションを持ち込む企業を広く募集していく。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2004NEWS/0008/0812.html
■関連記事
・ NTT Comなど4社、Auto-IDセンター準拠のRFID実験(2003/10/23)
・ Auto-IDは実在する物をインターネット上で扱うためのデバイス(2003/11/07)
( 永沢 茂 )
2004/08/12 18:25
- ページの先頭へ-
|