ウイルス対策ベンダーであるSophosは23日、マイクロソフト製品の脆弱性を利用し、PCへ侵入を試みるウイルス「Rbot-GR」を警告した。同社によると、PCへ侵入後、Webカメラを利用した監視や盗聴を行なう可能性があるという。
Rbot-GRは、トロイの木馬型ウイルス。マイクロソフト製品の脆弱性を悪用することでPC内にトロイの木馬をインストールし、感染したマシンをコントロールするという。ソフォスによると、PCにWebカメラやマイクが接続されている場合、悪意ある攻撃者がそれらのデバイスを乗っ取って、監視や盗聴を行なう可能性もあるとしている。
またトロイの木馬がインストールされたPCは、攻撃者がリモートから簡単にアクセス可能になる。したがって、ハードディスク内に保存しているパスワードなどの個人情報も漏洩する可能性があると同社は指摘している。
ソフォスは対策として、利用しているウイルス対策ソフトやパーソナルファイアウォールを最新版にアップデートするように推奨しているほか、もし疑わしいWebカメラやマイクがある場合は使用しないように警告している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/webcam.html
ソフォス「Rbot-GR」
http://www.sophos.co.jp/virusinfo/analyses/w32rbotgr.html
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( 大津 心 )
2004/08/25 13:44
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