楽天は27日、あおぞら銀行系のカードローン会社「あおぞらカード」の全株式を、あおぞら銀行、オリックス・クレジット、オリックスの3社から74億円で譲り受けることで基本合意したと発表した。
あおぞらカードは、あおぞら銀行とオリックスグループの合弁会社。中高所得者層を対象とした低金利・大型限度額のカードローン事業を展開している。一方、楽天は2003年12月にDLJディレクトSFG証券(現在は楽天証券に社名変更)をグループ化したほか、三井住友カードとの提携による「楽天カード」を発行するなど、金融分野の事業拡大を進めてきた。今回の買収により楽天では、楽天グループの2,800万会員の有料顧客層をターゲットにしたカードローン事業を展開していく考えだ。
株式の譲渡は9月下旬の予定。あおぞら銀行から12,000株(60%)、オリックス・クレジットから4,200株(21%)、オリックスから3,800株(19%)を取得する。なお、楽天では将来、あおぞらカードの発行済み株式数の最大10%の株式を取得できるオプションを、あおぞら銀行とオリックスの2社に対してそれぞれ付与する予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(楽天)
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2004/0827.html
ニュースリリース(あおぞらカード)
http://myone.aozoracard.co.jp/press/040827.html
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( 永沢 茂 )
2004/08/27 18:14
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