情報処理推進機構(IPA)は6日、2004年8月度のウイルス・不正アクセス届出状況を発表した。ウイルス届出件数は5,091件となり、6月以来再び5,000件を上回った。最も多かったのはNetskyで、1,431件の届出があった。
届出件数は5月に5,439件と5,000件を突破、6月にも5,422件を数えたが、7月には4,832件と減少していた。ウイルス別の内訳で最も多かったNetskyは、6カ月連続でワースト1に入った。2位以下は、Bagleが502件、Mydoomが496件、Lovegateが347件、Klezが277件、Zafiが252件と続いている。10位までがすべて差出人アドレスを詐称するウイルスで、IPAでは、このようなウイルスが届いたり、自分が送ってもいないウイルスメールに対して配信エラーメールやウイルス検知メールが届いた際の対処方法について説明している。
なお、IPAの届出数は、同一届出者・同一発見日・同一種類のウイルスの場合は、検出数が複数あった場合でも届出を1件としてカウントしている。検出数ベースで見ると、8月のウイルス検出数は約327万3,000個に達し、そのうち79.0%にあたる258万6,119個がNetskyだった。 ただし、Zafiが21万2,422個(6.5%)、Mydoomが15万8,479個(4.8%)で割合が増加しているという。
不正アクセスの届出件数は60件となり、7月の45件から増加した。そのうち被害届出件数は11件で、こちらも7月の8件から増加している。内訳は侵入が8件、メールアドレス詐称が2件、不正プログラムダウンロード被害が1件だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2004/09outline.html
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( 永沢 茂 )
2004/09/06 18:07
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