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Microsoft、ロシアでもWindows XPの廉価版を2005年初頭から提供


ロシア版Windows XP Starter Editionのセキュリティセンター
 米Microsoftは、ロシアでWindows XPの廉価版「Windows XP Starter Edition」(以下、Starter Edition)を2005年初めから1年間にわたり試験提供すると発表した。Starter Editionの提供は、タイ、マレーシア、インドネシアに続いて4カ国目。Microsoftでは、「今週中にも5番目の国を発表する」としている。

 Starter Editionは初心者向けの廉価版OSで、初期状態でファイアウォール機能が有効になっているなど初心者推奨の設定となっており、Windows XP SP2に実装された「Windows Security Center」も搭載する。各国の言語にカスタマイズされて提供され、言語に応じたヘルプシステム「My Support」や解説ビデオCDが利用できる。アプリケーションではWindows MessengerやMedia Player 9シリーズをサポート。このほかのソフトウェアやプリンタなどの周辺機器に関しても、通常のWindows XP向け製品であれば利用できるという。

 ただし、画面解像度が800×600ドットまで、同時に実行可能なプログラムが3つまで、1つのプログラムで使用可能なウインドウが3つまでなどの制限が設けられる。また、ファイル共有やプリンタ共有、マルチユーザーアカウントなどの機能は搭載されていない。

 MicrosoftではStarter Editionについて、「今後の状況に応じて製品化する可能性もあるが、当面、各国政府と共同で提供する方針だ」という。同社日本法人によれば、「基本的にはITが十分に普及していない国々での提供を考えており、日本国内での提供はないという認識」。ただし、「国内向けについては、通常のWindows XPに機能を付加するなりして、教育機関向けなどに提供するといった可能性はある」としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/features/2004/sep04/09-27StarterEd.asp

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( 鷹木 創 )
2004/09/28 17:38

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