NTT東日本およびNTT西日本は、2005年1月より電話料金の価格改定を実施する。プッシュ回線を利用する住宅向けの場合、加入電話の月額料金が税別で240~440円値下げされるほか、県内通話料を距離に関わらず一律とする新たな割り引きサービスを導入する。
加入電話の料金プランは、40万加入以上の電話局を3級局、5万~40万加入を2級局、5万加入未満を1級局として分類されているが、新料金では事務用の2~3級局を税別で100円、住宅用の2~3級局を税別で50円値下げする。1級局の料金は据え置かれた。
また、従来までオプションサービスとして提供されていたプッシュ回線機能を廃止、代わりにプッシュ回線用の基本料金プランを新設する。このプッシュ回線用プランでは1~2級局を統合した2段階の料金制を採用し、プッシュ回線をオプション利用する従来プランと比較して税別で240~490円安くなる。現在プッシュ回線を利用しているユーザーは、2005年1月よりプッシュ回線用プランに自動で移行される。
ダイヤル回線用プラン、プッシュ回線用プランともに、電話料金の明細などをWebで確認できる「@ビリング」を申し込むユーザーは月額料金がさらに税別で100円割り引かれる。ただし、住宅用の1級局ダイヤル回線は100円割り引きの対象外となるほか、@ビリングを申し込むには電話料金を口座振替で支払う必要がある。このほか、INSネット64も事務用で税別100円、住宅用で税別50円が値下げされる。
料金値下げに加えて、県内の一般加入電話への通話料を一律とする割り引きサービスも導入。月額料金は無料で3分8.925円のプラン1と、月額 105円で3分7.875円のプラン2の2種類が用意される。どちらもユーザーの申し込みが必要で、11月より受付を開始、2005年1月よりサービスを開始する。ダイヤル通話が対象のため、携帯電話・PHSやIP電話などは割り引きの対象外。
NTT東西ではこのほか、施設設置負担金(電話加入権)の見直しについても、10月下旬に予定されている総務省情報通信審議会の最終答申を踏まえて決定・公表する予定という。
料金プランの比較と税別の値下げ額
|
区分 |
等級 |
ダイヤル回線用 |
プッシュ回線用 |
従来プラン |
事務用 |
3級局 |
2,625円 |
▲ 100 |
2,625円 |
▲ 490 |
2,730円 |
2級局 |
2,467.5円 |
▲ 100 |
2,520円 |
▲ 440 |
2,572.5円 |
1級局 |
2,415円 |
--- |
▲ 290 |
2,415円 |
住宅用 |
3級局 |
1,785円 |
▲ 50 |
1,785円 |
▲ 440 |
1,837.5円 |
2級局 |
1,627.5円 |
▲ 50 |
1,680円 |
▲ 390 |
1,680円 |
1級局 |
1,522.5円 |
--- |
▲ 240 |
1,522.5円 |
プッシュ回線 (オプション) |
--- |
--- |
409.5円 |
※@ビリング申し込みでさらに税別100円割り引き
(住宅用1級局ダイヤル回線除く) |
|
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0410/041001a.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0410/041001b.html
■関連記事
・ 日本テレコム、固定電話サービス「おとくライン」の新料金体系(2004/09/15)
・ KDDI、独自IP網を利用した固定電話サービス「KDDIメタルプラス」(2004/09/15)
( 甲斐祐樹 )
2004/10/01 19:27
- ページの先頭へ-
|