アップルコンピュータは4日、Mac OS X用セキュリティ修正プログラム「Security Update 2004-09-30」を公開した。Mac OS X 10.3.5/Server 10.3.5用とMac OS X 10.2.8/Server 10.2.8用が用意されており、OSのソフトウェアアップデート機能または同社Webサイトを通じて入手できる。
今回のアップデートでは、Mac OS Xに含まれるQuickTimeやCUPS(Common UNIX Printing System)の問題を修正している。QuickTimeでは、バッファオーバーフローにより任意のコードを実行できる脆弱性があった。BMP画像のデコードの不具合によりヒープメモリが上書きされ、画像ファイルに仕込まれたコードが実行される可能性があったという。一方CUPSでは、ユーザーパスワードがプリントシステムのログ中に公開されてしまう問題や、IPP(Internet Printing Protcol)ポートに特定のUDPパケットを送信された際にシステムがハングする問題があった。
このほか、Mac OS X 10.3.5/Server 10.3.5については、AFP ServerやNetInfoMangerなどの修正が含まれている。アップルでは、多くのセキュリティ面の強化が行なわれているため、すべてのMacintoshユーザーにアップデートを推奨している。
関連情報
■URL
ソフトウェアアップデート
http://www.apple.com/jp/ftp-info/index.html
■関連記事
・ アップル、先週公開したMac OS X用セキュリティ修正プログラムを修正(2004/09/15)
( 永沢 茂 )
2004/10/05 20:35
- ページの先頭へ-
|