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IPAが9月のウイルス届出状況を公表、8月に続き5,000件を超える状況


 情報処理推進機構(IPA)は6日、9月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況をとりまとめた。ウイルスの届出件数は5,404件で、8月に続いて5,000件を超える状況となった。不正アクセスは28件で、8月の60件から大きく減少した。

 ウイルスで最も多かったのは「W32/Netsky」で1,448件(26.8%)。3月から7カ月連続でワースト1となっている。以下、2位が「W32/Bagle」で530件(9.8%)、3位が「W32/Mydoom」で455件(8.4%)、4位が「W32/Klez」で340件(6.3%)、5位が「W32/Lovgate」で328件(6.1%)と続いている。

 IPAでは、NetskyやBagleは差出人を詐称するだけでなく、添付ファイルを開かせるためにさまざまなテクニックを使っていると説明。マイクロソフトなど有名企業のサポートセンターからのメールを装ったり、エラーメールを装ったメールのほか、「your_password」などの興味を引く件名のメールにも注意するよう呼びかけている。

 なお、IPAでは、同一届出者・同一届出日・同一種類のウイルスについては、届出を1件とカウントしている。ウイルスの検出数で見ると9月は350万6,000個となっており、8月から約7.1%増加した。特に蔓延状況が続くNetskyの検出数は、全体の85.6%を占める約300万個に達し、8月から約16%増加していた。

 不正アクセスでは、IPAに届出のあった28件のうち、被害届出がなされたものは2件で、8月の11件から減少している。2件はいずれも侵入で、原因はID・パスワードの管理不備が1件、設定不備が1件だった。

 このほかIPAでは、第3四半期の届出状況もとりまとめている。7月から9月までのウイルス届出数は合計15,327件で、第2四半期の14,889件に続いて高水準で推移しており、前年同期の約3倍に達している。不正アクセスについては、届出数が合計133件で第2四半期の203件から減少。その約83%はアクセス形跡(未遂)に止まっている。ただしその一方で、侵入やワーム感染、メール不正中継、アドレス詐称などの被害に実際に遭った件数が21件となっており、第2四半期の16件より増加。被害に遭った比率も8%から16%に増加している。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2004/10outline.html

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( 永沢 茂 )
2004/10/06 19:17

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