ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は28日、2004年度第2四半期(7~9月)連結業績を発表した。売上高は前年同期比から3.3%増の100億1,000万円、当期純利益は23億6,700万円の黒字と第1四半期に続いて増収増益を記録。この業績を受けて2004年度の通期業績見通しを上方修正、売上高400億円、当期純利益33億円を見込むという。
第2四半期の動向としては、ブロードバンド会員が前年同期比で9万人増加して58万人となったが、ナローバンド会員は減少。インターネット接続サービス部門では減収となったという。なお、So-net会員数は前年同期末からほぼ横ばいの229万人に止まった。SCNでは、58万人のブロードバンドユーザーのうち14%がFTTHユーザーだとし、「今後は光化を一層加速させる」としている。
増収の直接的な原因になったのは、インターネット関連サービスが好調だったこと。子会社であるスカイゲートやソネット・エムスリーの売上高増加や、コミュニケーションツール「Lively Island」の利用者増加、CS放送「So-net Channel 749」で放映した韓国ドラマの視聴者増加などが貢献した。
前年同期には1億5,500万円の損失を記録した当期純利益だが、2004年第2四半期では23億6,700万円の利益と大幅に改善。これは、子会社であるソネット・エムスリーが東証マザーズで株式を公開したことが要因で、持分変動益では18億2,100万円、関係会社株式売却益では23億4,400万円を特別利益として計上した。ただし、市場価格のない有価証券については、実質価格が低下したとし、8億7,800万円の評価損を計上。また、子会社固定資産の減損損失として2億9,500万円の特別損失も計上している。
SCNでは今後、PCを利用した050番号のIP電話サービス「So-netフォンP'」や、So-netで提供しているポストペット、Livly Island、Harbotなどと連動し、アバターを利用したコミュニティサービス「Sompy(仮称)」といった新規ビジネスに投資するという。なお、Sompyは12月にβ版を開始する予定だ。
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投資家情報
http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/
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( 鷹木 創 )
2004/10/28 19:08
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