マカフィーは4日、2004年10月度のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。10月は、最終週に2つのBagle亜種、Bagle.bbとBagle.bdが発生。企業ネットワークの稼動時間帯にあたったこともあり、10件を超える報告が寄せられた。今後、Bagle亜種の続発が懸念されるという。
企業からのウイルス届出件数のランキングは、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の1,257件、2位が「Exploit-ByteVerify」の1,010件、3位が「Exploit-ObjectData」の859件、4位が「JS/Exploit-DialogArg.b」の724件。9月に引き続き、トップ10のうち5種がExploitXXXという名のついた脆弱性を攻撃するトロイの木馬型ウイルスという結果になった。また、トップ10外だが、XXbotという、やはり脆弱性を利用するウイルスの亜種が頻繁に発見されているとして、注意を促している。
マカフィーの技術統括部長を務める加藤義宏氏は、「Windowsの脆弱性を利用したウイルスもすでに発見されている。マイクロソフトのセキュリティ情報に注意を払い、速やかなパッチの対応が必要。一方、企業ユーザーはウイルス対策以外の不正侵入防止システム(IPS)などの不正パケットの対策製品の導入が急務だろう」とコメントしている。
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■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 増田 覚 )
2004/11/04 16:49
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