インターネットに精通した者であっても見破ることが極めて難しいフィッシング詐欺の新しい手口を、フィルタリングソフトなどを手がける英SurfControlが発見し、注意を呼び掛けている。
このフィッシング詐欺は、Citibank AustraliaとSunTrust Bankをターゲットとしており、これらのWebサイトにある検索スクリプトの脆弱性を悪用し、完全に正当なURLを表示しながらJavaScriptページを開いて偽の銀行のWebページを表示させるものだ。疑わしいURLを見分けることによってフィッシング詐欺を免れるという従来の方法では対処することができない。
SurfControlでは、この詐欺の被害に遭わないようにするため以下のことを奨めている。まず、自分が要求していないメールが来た場合にはいかなる内容であったとしても機密情報を提供してはならない。もし、メッセージの内容について懸念される場合には直接相手企業に相談すること。また、突然やってきたメールに含まれているリンクを決してクリックしないこととしている。こうしたリンクはウイルスやトロイの木馬などを仕込むための引き金となっている場合がある。
さらに、すべてのウイルス対策ソフトとOSのアップデートを行なうこと、迷惑メールやセキュリティベンダーのリスク情報に注意を払うこと、企業内のインターネット利用規定を明確にすることなどを注意点として挙げている。
関連情報
■URL
SurfControl(英文)
http://www.surfcontrol.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/09 12:13
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