英Sophosは13日、携帯電話をターゲットにしたワーム型ウイルス「Cabir」の新しい亜種「Symb/Cabir-C」「Symb/Cabir-D」「Symb/Cabir-E」が発見されたと報告した。ただし、感染被害は報告されていないとしており、携帯電話ユーザーに慌てる必要はないと呼びかけている。
Cabirは、Symbian OSを搭載し、Nokiaの携帯電話向けプラットフォーム「Series 60」を採用している携帯電話に感染するウイルス。Bluetooth経由で近隣の端末を探して拡散を試みる仕組みだが、ユーザーが承認手順を踏まない限り感染には至らない。Sophosでは、Bluetoothの設定で端末の存在を非公開にするよう奨めている。Sophosによると、今回見つかった3種類の亜種は、携帯電話用アプリケーションを配布しているマレーシアのWebサイトからダウンロードできるようになっていたという。
Sophosの上級技術顧問であるGraham Cluley氏は、携帯電話向けウイルスが記事の見出しを飾るようになったが、今のところ大発生には至っていないと指摘。「ユーザーは、ウイルス作成者たちの関心が主戦場であるWindowsベースのPCから離れたと思って騙されてはいけない」と注意を促している。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/cabircde.html
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( 永沢 茂 )
2004/12/14 18:24
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