米Trendmicroは7日、ワーム型ウイルス「WORM_BROPIA.G」(Bropia.G)を警告した。危険度は3段階中の“低”。米Symantecは同ウイルスを「Bropia.L」と命名しており、こちらの危険度は5段階中の下から2番目、ダメージは3段階中の“高”としている。
Bropia.Gは、MSN Messengerで感染を拡大するウイルス。3日に警告されたウイルス「Bropia.F」の最新の亜種で、中国を中心に感染が拡大しているという。ウイルスの活動としては、MSN Messengerのコンタクトリストの状態を監視し、ステータスが変化したメンバーにウイルスを送りつける。感染すると、自身の複製とともにトロイの木馬型ウイルス「AGOBOT.ALJ」をシステムフォルダ内に作成し、レジストリを改変してWindowsが起動するたびにAGOBOT.ALJが実行されるように設定する。
Bropia.Fではフライドチキンの画像ファイルを「SEXY.JPG」としてCドライブに保存し、Webブラウザに表示させていたが、Bropia.GではこのSEXY.JPGが女性の画像に置き換えられている。また、「bedroom-things.pif」「Hot.pif」「LOL.CMD」などのファイルのうち1つを選択してCドライブに保存する。
関連情報
■URL
WORM_BROPIA.G(Trendmicro、英文)
http://www.trendmicro.com/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_BROPIA.G
Bropia.L(Symantec、英文)
http://www.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.bropia.l.html
■関連記事
・ 「SEXY.JPG」を表示するBropia.Fがアジアで流行の兆し(2005/02/03)
( 三柳英樹 )
2005/02/08 15:02
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