ジャストシステムは8日、ワープロソフト「一太郎」などに使用している技術が松下電器産業の特許権を侵害しているとして、製品の販売中止などを命じた東京地方裁判所の判決について、これを不服として控訴したことを明らかにした。
ジャストシステムでは、今回の件は特許侵害にはあたらないものと考えているとして、控訴の理由を説明。発明の精神は、産業の発達に寄与することが本来の目的であり、発明そのものの権利を乱用することで技術の発展を阻害するものであってはならないと主張。今回の件はその精神から逸脱した産業の発達に寄与しない訴訟であり、特定の範囲で認められた権利は拡大して適用されるべきではないとした。
また、ジャストシステムでは特許法の精神を尊ぶとともに、社会の発展に寄与する新しい技術を提案していきたいとしている。
関連情報
■URL
今回の控訴にあたって(ジャストシステム)
http://www.justsystem.co.jp/msg/index.html
■関連記事
・ ジャストシステム、特許権侵害の判決を受けてアイコン変更ソフトの提供も(2005/02/07)
・ 「一太郎」と「花子」が販売差し止め、ジャストシステムは控訴を表明(2005/02/01)
( 三柳英樹 )
2005/02/08 17:05
- ページの先頭へ-
|