エルゴ・ブレインズは14日、P2Pファイル交換ソフト「BitTorrent」との互換性を持つ配信プラットフォーム「グリッド・デリバリーコンテンツ配信システム」を開発した。著作権保護システム(DRM)も実装し、2005年春に有料動画配信サービスを開始する予定だ。
グリッド・デリバリーコンテンツ配信システムは独自開発ながら、P2Pソフト「BitTorrent」とも互換性を保って開発されており、BitTorrentのクライアントソフトで有料コンテンツをダウンロードできるという。専用クライアントソフトも用意され、いずれのクライアントソフトを利用した場合でもDRMや課金システムを組み合わせて利用できる。ただし、BitTorrentのクライアントソフトを利用する場合は一部機能が制限されるとしている。
セキュリティ関連の機能については、コンテンツの改ざんをチェックする160bitのセキュアハッシュアルゴリズムを搭載するほか、韓国ハンマロ社製のDRM「MediaRose」に日本ベリサインが電子署名機能などを追加した独自DRMを実装した。エルゴ・ブレインズによると、「これらのセキュリティ機能と課金手段を組み合わせることが可能で、ユーザー間で2次配布されたコンテンツに対しても不正利用を防止し、課金できるようになった」という。
また、「GBクラスの大容量ファイルであってもグリッド・デリバリーコンテンツ配信システムを利用することで、従来のHTTP方式と比べて数十分の1のコストで配信することが可能だ」としている。今後は、動画配信サービスに加え、他社へのASP提供やエルゴ・ブレインズのメール配信サービス「ドリームメール」との連携させる予定だ。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ergobrains.co.jp/news/news050214.html
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( 鷹木 創 )
2005/02/14 21:03
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