ブラウザのシェアに関する調査結果が28日、オランダのOneStat.comと米WebSideStoryの2社から発表されたが、いずれの調査でもInternet Explorer(IE)のシェアが9割を切る結果となった。一方、シェアを拡大しつつあるMozillaプロジェクトによるブラウザに対する見方は2社で微妙に異なっている。
OneStat.comが発表した調査結果ではIEが87.28%、Firefoxが8.45%、Safariが1.21%、Netscapeが1.11%、Operaが1.09%だった。同社の調査ではすでに2004年11月時点でIEのシェアは9割を切っており、依然としてブラウザ市場を支配しているものの、結果としてさらにシェアを縮小する結果となった。
Mozillaプロジェクトに関しては2004年11月の調査以来、合計で1ポイント以上シェアを伸ばしており、OneStat.comの共同創業者であるNiels Brinkman氏は「Firefoxの世界的利用率は依然として増加しており、IEの世界的利用率は依然として減少しているようだ。IE 5のユーザーがIE 6.0にアップグレードする代わりに、Mozilla Firefoxにスイッチしているように見える」とコメントした。
WebSideStoryが発表した調査結果では、IEのシェアは89.85%だった。OneStat.comの調査結果よりは多いものの、WebSideStoryの調査としては初めて9割を切る結果となった。このほか、Firefoxのシェアが5.69%、Firefox以外のMozillaプロジェクトとNetscapeの合計が2.47%、その他が1.9%だった。
なお、WebSideStoryの調査で米国に限定したブラウザシェアを見ると、IEのシェアは92.2%と世界平均よりも高く、9割以上を維持している。また、Firefox、Mozillaや他のブラウザのシェアがいずれも世界シェアよりも少ない傾向が見てとれる。この米国でのデータをもとにWebSideStoryでは「ここ数カ月でFirefoxのWebにおける利用率の成長が鈍化した」と分析している。
関連情報
■URL
OneStat.comによる調査結果(英文)
http://www.onestat.com/html/aboutus_pressbox36.html
WebSideStoryによる調査結果(英文)
http://www.websidestory.com/services-solutions/datainsights/spotlight.html
■関連記事
・ Mozillaのシェアが大幅に増えて7.35%に~OneStat.com調査(2004/11/24)
・ Firefoxのシェアが増加する一方でIEのシェアは減少~米WebSideStory調査(2004/12/14)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/02/28 13:16
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