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「顧客情報を紛失しました」個人情報保護法の完全施行を前に公表相次ぐ


 4月1日の個人情報保護法の完全施行を前に、顧客情報を紛失したことを報告する金融関連企業の発表が相次いでいる。約27万人分を紛失したみずほ銀行に引き続いて、みずほ信託銀行やアメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)でも顧客情報の紛失があったことが報告された。

 みずほ信託銀行は30日、口座情報が含まれるCOMと呼ばれる内部管理資料3枚を紛失していたと発表した。同社子会社を通じて発送業務を委託しているインフォメーション・ディベロプメント株式会社において判明したという。記録されていたのは、2005年2月1日から28日までに資金移動のある取引を行なった顧客のうち、本店2,812人分、福岡支店936人分、鹿児島支店3,143人分の情報。いずれも口座番号、取引日、入払・振込明細、残高などが含まれており、氏名や住所、電話番号などは含まれていないとう。

 なお、今のところ紛失したCOMは発見されていないが、外部からの照会や同行に対する不正な要求は確認されていないとしている。

 同じく30日、アフラックは、兵庫県内の団体契約の顧客情報を記録した磁気テープの所在が不明になっていることが3月15日に判明したと発表した。テープには、1万3,777人の契約者情報(氏名、生年月日、証券番号、契約日、保険料など)と3,573人分の被保険者情報(氏名、生年月日)が記録されており、住所や電話番号、口座番号は含まれていないという。

 テープは、保険料請求のために団体に貸し出され、アフラックのシステム部門に返却された後に所在不明になった。ただし、データの持ち出しは監視カメラなどによって厳重に管理しており、これまでに部外に持ち出された事実は確認されておらず、誤って廃棄してしまった可能性があるとしている。また、テープは一般の個人が読み取ることができるものではなく、第三者による不正使用なども確認されておらず、その可能性は極めて少ないと考えられるとしている。

 このほか28日には、ジェーシービー(JCB)もカード情報7,624件が記録されたフロッピーディスク1枚が所在不明だと発表している。これにはカード番号と申込書番号の数字情報のみが記録されており、氏名や住所、電話番号など顧客を特定できる情報は含まれていないという。また、フロッピーディスクは暗号化されパスワードで保護されているために、情報の悪用は極めて困難だと考えられるとしている。


関連情報

URL
  みずほ信託銀行のニュースリリース(PDF)
  http://www.tz.mizuho-tb.co.jp/company/release/pdf/050330.pdf
  アフラックのニュースリリース
  http://www.aflac.co.jp/corp/news/news_view.php?year=2005&seq=2005033000
  JCBのニュースリリース
  http://www.jcbcorporate.com/news/dr-394.html

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みずほ銀行、27万人分の顧客情報を紛失していたことが判明(2005/03/30)


( 永沢 茂 )
2005/03/31 18:46

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