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NISCセンター長を務める柳沢協二内閣官房副長官補
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政府の情報セキュリティ政策の立案やセキュリティ対策強化を行なう機関として、「内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)」が25日に開設された。
NISCは、政府のIT戦略本部に設置された情報セキュリティ基本問題委員会で、国家としてのセキュリティセンターの設置が提言されたことなどから、これまで内閣官房情報セキュリティ対策推進室を強化・発展される形で設置された。25日にはNISCの開設式が行なわれ、センター長となる柳沢協二安全保障・危機管理担当副長官補の訓示の後、正式に活動を開始した。
NISCでは今後、情報セキュリティ対策に関する基本戦略の立案や、人材の育成・確保、政府の統一安全基準の策定、政府機関の事案対処支援、重要インフラのセキュリティ対策などを活動として行なう。ゴールデンウィーク明けには、26人体制でこれらの活動にあたる予定としている。
また、23日に発生したトレンドマイクロの定義ファイル障害については、25日朝の段階では政府機関に影響があったとの報告はないという。NISCの正式稼動前に起こった今回の障害については、旧情報セキュリティ対策推進室のメンバーが23日午前中にはこの問題について把握しており、現在も情報収集を続けているという。
関連情報
■URL
内閣官房情報セキュリティセンター
http://www.bits.go.jp/
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( 三柳英樹 )
2005/04/25 17:17
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