アライド・ブレインズは18日、47都道府県の公式防災情報サイトにおけるアクセシビリティ調査の結果を公表した。「問題なし」と評価されたのは、宮城県、埼玉県、福井県、京都府の4府県だけだった。
調査は4月7日から26日までの期間に実施。アライド・ブレインズのアクセシビリティ確認ツールを用いて「ページタイトル」「画像の代替テキスト」「リンク文章」「表組みの指定」「見出し要素の指定」の5項目について評価を行なった。代替テキストとは、画像の代わりにその内容を説明するテキストのことで、音声ブラウザや点字出力などに使用される。
調査によれば、宮城県、埼玉県、福井県、京都府の4府県以外の防災情報ページでは、ほとんどのサイトで基本的なアクセシビリティ確保上の問題があったという。ページタイトルに関する評価では、先日大地震が発生した福岡県のほか茨城県と熊本県の3県で、ページタイトルが記載されていないことから「明らかに問題がある」と診断。14都道府県では都道府県名が明記されず、「防災」「消防防災課」などのページ名のみが記載されていたとして、「改善が望ましい」と評価された。
また、画像に代替テキストが付与されていた都道府県は全体の4分の1に止まった。一方、23都道府県ではページ内の画像に代替テキストが使用されておらず、音声読み上げソフト利用者には必要な情報が伝わらないことから、「情報伝達に極めて重大な問題がある」と評価されている。
このほか、音声読み上げソフトを使って、見出しの飛ばし読みを可能にするHTMLの見出し要素に対応していたのは6都道府県だけだった。
なお、アライド・ブレインズでは47都道府県のサイトのトップページに関するアクセシビリティの診断も実施。特に問題がないと評価されたのは、島根県、香川県、宮崎県の3県だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.a-brain.com/HP/do/press/20050518diag/
各都道府県の診断結果一覧
http://www.aao.ne.jp/accessibility/docs/itcheck/results.html
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( 増田 覚 )
2005/05/19 18:09
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