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YOZAN、WiMAXはVNO方式で他事業者に提供


 鷹山は25日、WiMAX方式でのワイヤレスサービスに向けて、6月よりフィールドテストを行なうと発表した。

 WiMAXは、屋外での利用を想定したIEEE 802.16ベースの無線LAN規格。鷹山では、2005年12月にも固定通信向けのIEEE 802.16-2004を使ったサービスを提供するとしている。ただし、WiMAXについては現在、国の方針が定まっていない。同社では、実験局免許を取得し(現在申請中)、6月にもフィールドテストを行なう方針だ。実験には、IRIユビテック、パワードコムなど14法人が参加する予定。

 なお、フィールドテストについては、今年2月に明らかにされていた。今回の発表では、同社のWiMAXの提供方法が新たに追加されている。同社では、WiMAXのネットワークインフラを他の事業者に提供するVNO(Virtual Network Operator)方式で提供する。モバイルネットワークでは、ウィルコムが日本通信などにMVNO方式で自社PHS網を提供しているが、鷹山でもVNO事業者を募って事業展開する方針。

 同社のロードマップでは、6月にフィールドテスト、9月以降にフィールドテストサービスに参加したVNO事業者が商用サービスへの移行可否を決定し、12月に固定通信向けのIEEE 802.16-2004向けの商用サービスを開始する計画。さらに、2007年頃をめどに、現在標準化作業中のモバイル向けWiMAX802.16eによる商用サービスを提供するとしている。

 また、同社では、7月1日より社名を「株式会社YOZAN」と欧文表記に変更する。従来、ブランド名として採用してきた欧文表記と統一することで、マーケティング力の向上を図りたい考えだ。

 なお、25日には2004年4月1日~2005年3月31日の決算が発表された。売上高が前年比34.1%減の56億900万円、営業利益が51億2,700万円の赤字、経常利益が50億6,200万円の赤字で、当期純利益は66億6,300万円の赤字と厳しいものとなった。また、次年度の業績予想でも、通期営業収益24億5,200万円、経常利益41億3,700万円の赤字、当期純利益50億円3,700万円の赤字としている。


関連情報

URL
  概要資料(PDF)
  http://www.yozan.co.jp/yozan/ir/pdf/050525.pdf
  社名変更についてのニュースリリース(PDF)
  http://www.yozan.co.jp/yozan/ir/pdf/050525_2.pdf
  決算短信(PDF)
  http://www.yozan.co.jp/yozan/ir/pdf/050525_4.pdf

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( 津田啓夢 )
2005/05/25 22:01

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