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NTTやIIJなど4社、次世代IX「フォトニックIX」の実験成果を公表


(左から)NTT未来ねっと研究所の市川晴久氏、IIJの浅羽登志也、インターネットマルチフィードの三宅延久氏、NTTコミュニケーションズの西郷英敏氏
 NTT、NTTコミュニケーションズ、インターネットイニシアティブ(IIJ)、インターネットマルチフィードの4社は25日、フォトニックネットワーキング技術を用いた次世代IX「フォトニックIX」の共同実験について、突発的なトラフィックの急増に対して通信帯域を動的に切り替える「光パス可変容量技術」などの成果を公表した。

 フォトニックネットワーキング技術とは、1本の光ファイバで波長の異なる複数の光信号を用いる波長多重伝送技術や、光信号を波長ごとに経路を振り分ける波長ルーティング技術などを組み合わせた次世代のネットワーク構成技術。4社は、フォトニックネットワーキング技術を用いた次世代のIXに関する共同実験を、2004年9月から2007年3月までの期限で実施している。

 共同実験では、動的に通信路の本数を増減させる「光パス可変容量技術」についての検証を行ない、実際のトラフィックに対応できることが確認できたという。実際のIXを模擬したトラフィックを用いた実験では、トラフィック量が1本の光パスで対応できる2.4Gbpsに近づいた場合に、自動的に光多重による光パスを増設し、光パスを2本にすることでトラフィックの増加への対応に成功した。これにより、ネットワークの故障などで一部の回線にトラフィックが急増した場合などに対しても柔軟に対応することが可能となる。


フォトニックIXのイメージ 利用状況に応じたトラフィックの変動への対応

 今回の実験により、実際のIXにフォトニックネットワーキング技術を用いることでトラフィックの変動に効率的に対応できることが実証できたとして、4社ではさらに次世代IXの技術的な課題や実現性の検証を行なっていくとしている。こうした技術を用いた次世代IX「フォトニックIX」が実際に稼動する時期については、インターネットマルチフィードの三宅延久氏は「現在のIXは1年に2~3倍のペースでトラフィックが増加しており、より高速な技術は常に求められている。導入時期についてはまだ未定だが、トラフィックの増加によりむしろこうした技術を導入しなければ対処できなくなる事態の方が先に訪れることも想定している」とコメントした。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news05/0505/050525.html

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( 三柳英樹 )
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