米Yahoo!は30日(現地時間)、同社の地図サービスYahoo! Mapsのデータを外部から利用できるようにするためのAPI「Yahoo! Maps Web Services」を公開した。Yahoo! Maps Web Servicesの利用方法は、開発者向け情報ページ「Yahoo! Developers Network」で公開されている。
Yahoo! Mapsでは米国を中心とした地図情報と電話帳などに基づいたローカル情報検索サービスを提供する。Yahoo! Maps Web Servicesを利用することで、この地図上に自分の好みの情報を簡単に重ね合わせることができるようになる。例えば、自分の店の位置や待ち合わせ場所、イベントの開催地などといった情報だ。
Yahoo! Maps Web Servicesは、RSS 2.0を拡張したgeoRSS形式のXMLで記述されており、それぞれの属性にデータ当てはめるだけでも簡単に利用できるほか、より複雑なアプリケーションを開発することも可能だ。Yahoo!では、Yahoo! Maps Web ServicesをサポートするためのフォーラムをYahoo! Developers Networkにて開催している。
地図情報のAPIと言えば、29日にGoogleがGoogle Maps APIを公開したばかりだ。また、やはり29日に、米Amazon.comの子会社であるサーチエンジン開発企業A9.comも、Google Mapsと同じような画面インターフェイスで街頭の写真まで表示可能な「A9 Maps」のベータ版を一時的に公開していることがユーザーに発見されていたが、公開後すぐに閉鎖されてしまった。米国を中心とする地図情報提供サービスは今後ますます競争が激しくなりそうだ。
■URL
Yahoo! Maps Web Services(英文)
http://developer.yahoo.net/maps/
Yahoo! Developer Network(英文)
http://developer.yahoo.net/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/01 13:35
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