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「Windows Vista」を狙うウイルスにMicrosoftが反論


 開発者向けにベータ版が公開されている「Windows Vista」を狙うウイルスが早くも登場したと報告されていることに関して、こうした一連の報道が間違っているとの見解をMicrosoftのセキュリティ担当者がブログで示した。

 反論したのは、「Microsoft Security Responce Center Blog」に寄稿しているStephen Toulouse氏。同氏によると、MicrosoftはWindows Vistaを狙うウイルスに関する報道を精査した結果、実際にはこのウイルスはWindows Vistaに何の影響も与えないとの結論に達したという。実質的には、このウイルスはMicrosoftの顧客に対して危害を加えることはないと説明している。

 今回報告されたウイルスは、Toulouse氏によると、現在初期段階のベータテストが行なわれているコードネーム「Monad」と呼ばれるコマンドシェルを攻撃するスクリプトだという。しかしMonadは一般的に入手できるソフトウェアではなく、かつベータテスト中であり、ベータテスト中のソフトウェアは一般的な使用環境のもとで利用することは勧められていない。

 さらに重要なこととして、MonadはWindows VistaのベータリリースやWindows Server 2003 R2のいずれにも含まれていないだけでなく、最終バージョンのWindows Vistaに含まれる予定すらないという。Monadは今後3~5年後のWindows OSに搭載されることが計画されている製品に過ぎないとしている。こうしたことから、今回オーストリアのウイルス作成者が開発したとされるWindows Vistaを狙うウイルスは、実際にはWindows Vistaに影響を与えることはないと結論付けている。


関連情報

URL
  Microsoft Security Responce Center Blog(英文)
  http://blogs.technet.com/msrc/archive/2005/08/05/408720.aspx

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「Windows Vista」を狙うウイルスが早くも登場(2005/08/04)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/08/08 11:54

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