ルクセンブルグのSkype Technologies S.A.は24日、「世界最大のオープンなインスタントメッセージ(IM)プラットフォーム」を作るべく、来週にも2つのAPIを公開する準備を進めていると発表した。Skypeは来週、2周年の節目を迎える。
Skypeが準備しているAPIは「SkypeWeb」と「SkypeNetAPI」の2つだ。SkypeWebは、自分のブログやホームページなどに自分のステイタスを表示し、直接電話できるようにするものだ。数行のHTMLとスクリプトから成っており、自分のホームページにコピー&ペーストするだけでこの機能を利用できる。
SkypeNetAPIについては、SkypeはこのAPIを通して同社が運用しているIMとオンラインプレゼンスシステムを公開しようとしている。これによって、同じネットワークゲームをプレイしながらSkypeで話せるアプリケーションをはじめ、カスタマーサポートやコミュニティアプリケーションなど種々のアプリケーションを開発できる。
Skypeによると、SkypeNetAPIをアプリケーションから使用する際にSkypeのフルバージョンがインストールされている必要はない。「ミニSkype」を使って、これまでSkypeを使用することが考えられなかった場所で使用することができるようになることも示唆している。
奇しくも24日には米Googleがインスタントメッセージサービス「Google Talk」を発表している。これにMicrosoft、Yahoo!を加えて、Skypeはインターネット音声通話市場で強大な企業群と激戦を繰り広げる形となっている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.skype.com/company/news/2005/skype_openplatform.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/08/25 13:07
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