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Skypeを他のアプリケーションから利用できるAPIのベータ版公開


 ルクセンブルグに本社を持つP2Pインターネット電話のSkypeは9日、Skypeと種々のハードウェアやソフトウェアを統合するための「Skype API」ベータ版を公開した。Skypeはすでに世界各国の1,400万ユーザに使用されている人気のインターネット電話アプリケーションだが、このAPI公開によってさらに用途が広がることになる。

 現在、SkypeのWebサイトにはAPIに関するドキュメントとSDK、C++によるサンプルコードなどが掲載されている。SkypeではAPIを使ったいくつかのアプリケーションの提案も行なっている。

 例えばメールソフトやスケジュールソフトなどのいわゆるPIMのコンタクトリストをSkypeと統合することで、コンタクトリストから直接相手に電話をかけられるようになる。オンラインゲームとSkypeを統合すれば、複数のゲーマーが電話で会話しながらゲームに参加できるようになる。この場合、Skypeを通して再生される音声をAPIを使って加工でき、無線を通して話しているかのようなノイズを入れて臨場感を高めることも可能だという。さらに遠隔教育や医療、音楽セールス、企業のコールセンターなどの分野でも応用が見込まれる。

 今回公開されたAPIは商業利用でない限り、Skypeソフトウェアエンドユーザーライセンス合意書(EULA)に基づいて無償で利用できる。商業利用やアフィリエイトなどSkypeとの提携関係が必要な場合には個別に相談したいとしている。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.skype.com/company/news/2004/apibeta.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/10 11:41

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