英Clearswiftは31日、ダミーアカウントを通して収集したスパムメールをもとにして、8月のスパムメールの傾向を発表した。“スーパーヒーロー”にあこがれるユーザーをターゲットに、「超人的パワー」を与えると謳うソフトウェアの宣伝メールが目立つという。
Clearswiftによると、「心に抱いているすべての望みを自動的にかなえてくれる」などと書かれたスパムが世界中に配信されているという。こうしたメールは、「バットマン ビギンズ」などスーパーヒーローが登場する映画の人気に便乗したものだという。ギャンブル関連のスパムも急増しており、前月からの増加率は1,500%を超える。また、金融およびヘルスケア関連のスパムは、それぞれ全スパムのうち31%と41%に上った。
同社リサーチディレクターのAlyn Hockey氏は、「宣伝文句は馬鹿げたものですが、ユーザーはこうしたメールをクリックしたり、冗談のつもりで同僚に転送すべきではない。これらのメールをクリックしたために、スパイウェアがインストールされることもある」と警告している。
このほか、風変わりなスパムメールとして、「コンピュータを駆使すれば、どんな人の身元調査もほぼ可能です。従業員、隣人、そして娘のデート相手も、これでばっちりチェックしましょう」と謳うスパムを挙げている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.clearswift.com/news/item.aspx?ID=922
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( 増田 覚 )
2005/08/31 15:40
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