トレンドマイクロは6日、2005年8月度の「ウイルス感染被害レポート」を発表した。報告件数は2,495件で、7月の2,295件からやや増加した。報告件数が最も多かったウイルスは先月に引き続き「WORM_RBOT」の97件。以下、「JAVA_BYTEVER.A」が88件、「TROJ_AGENT」が69件、「TROJ_SMALL」が64件、「WORM_SDBOT」が60件と続く。
トレンドマイクロによれば、被害報告のうち約1割がボット型のウイルスで、8月だけでも300種類以上のウイルスが新たに発見されているという。また、ウイルス1種類ごとの被害件数は減少しており、ユーザーが感染するウイルスの種類が分散傾向にあるとしている。
また、8月14日に発見された「WORM_ZOTOB.A」は、8月10日に公開されたばかりのWindowsの脆弱性「MS05-039」を悪用したもので、脆弱性が公開されてからわずか4日間でウイルスが登場したことを指摘。ウイルスの作成がスピードアップしていく中で、ユーザーがセキュリティパッチを適用する猶予期間がますます短くなっているとして、脆弱性対策に注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
2005年8月度のウイルス感染被害レポート
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2005/mvr050906.htm
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・ 特定の対象を狙う犯罪的なウイルスが増加傾向に~トレンドマイクロ調査(2005/08/04)
( 三柳英樹 )
2005/09/06 16:17
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