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マイクロソフト、フォトレタッチソフトなど家庭用ソフト4製品の最新版


 マイクロソフトは6日、フォトレタッチソフト「Microsoft Digital Image Pro 2006」、デジタル画像・動画整理ソフト「Microsoft Digital Image Album 2006」、個人向け資産管理ソフト「Microsoft Money 2006」、はがき印刷ソフト「Microsoft はがきスタジオ 2006」の家庭用ソフト4製品を発表した。対応OSはいずれもWindows XP/2000/Me/98SE。9月9日から順次発売する。


左から「Microsoft Digital Image Pro 2006」、「Microsoft Digital Image Album 2006」、「Microsoft Money 2006」、「Microsoft ハガキスタジオ 2006」

自動トリミング機能を搭載した「Digital Image Pro 2006」

マイクロソフト ホーム&リテール製品部 柏木淳氏
 Microsoft Digital Image Pro 2006は、デジタル写真の閲覧・整理を行なう「Digital Image Library」と、フォトレタッチ機能を統合したソフト。価格は通常版が14,490円、画像編集ソフトなどの所有者向けの乗り換えアップグレード版が11,340円。発売日は9月9日。

 最新版では、RAW形式の画像や、AVIやMPEGなどのビデオファイルの閲覧・整理に対応。取り込んだ写真を整理する際の条件として、人物、場所、イベント名などの情報が追加され、細かな分類を行なえるようになった。

 写真のトリミング時には、自動的にバランスの取れた構図に整えるスマートトリミング機能を備えた。また、モノクロ写真作成ツールを搭載。銀塩カメラのように、黄、オレンジ、赤のフィルタを適用できるほか、セピア加工を施すことも可能だ。

 このほか、スライドショー作成アプリケーション「フォト ストーリー 3.1」も備わっており、写真にナレーションやBGMを設定して、スライドショー形式の動画を作成できる。作成した動画は、Windows Media Playerで再生できるほか、ビデオCDへの記録にも対応する。

 同社ホーム&リテール製品部の柏木淳氏によれば、「Digital Image Proのターゲットは、個人の趣味用途。初心者でも簡単にプロ並みの出来映えを実現できるようになっている」という。

 Microsoft Digital Image Album 2006は、デジタル写真の閲覧・整理を行なうソフト。9月9日発売で、価格は7,140円。

 RAWモードには対応していないが、AVIやMPEGなどのビデオファイルをサポート。また、高度な写真補正ツールは備わっておらず、露出やカラーバランスなどの自動補正ツールをメインに搭載する。


スマートトリミング機能 画像一覧画面

モノクロ加工 Photoshop ElementsやPhotoshop CSのターゲットはプロ向けだが、Digital Image Proのターゲットは個人の趣味用途

金融機関145社の取引明細をダウンロードできる「Money 2006」

 10月7日に発売予定のMoney 2006は、銀行口座やクレジットカード、株式などの資産管理ソフト。対応する銀行やクレジットカード会社、証券会社の取引明細をインターネットで取り込める「Money 電子明細ダウンロード」機能などが利用できる。価格はパッケージ版が12,390円、解説書付きのパッケージ版が13,650円、ダウンロード版が11,340円。

 Money 2006は、アカウントアグリゲーションサービス「MSNマネー 残高照会サービス」と連携。同サービスで表示できる明細などを取り込めるようになっている。最新版では、取引明細をダウンロードできる金融機関が145社に拡大。また、金融機関が提供する「お知らせ」情報をMoney 2006に表示する機能を新たに搭載した。このほか、データファイルをCD-Rなどの大容量メディアにバックアップできるようになったほか、最大99個までの履歴保持が可能となった。


MSNマネーと連携する 明細取り込み画面

プロの文面レイアウトを自動作成する「はがきスタジオ 2006」

 はがきスタジオ 2006は、デジタルカメラで撮影した画像などを、簡単な操作でレイアウトに組み込めるソフト。発売予定日は10月8日、価格は5,040円。

 最新版では、プロデザイナーの石田恭嗣氏のルールに基づく文面デザイン自動作成機能「マジカルウィザード」を搭載。これにより、はがきの文面デザインに使用したいイラストや写真、文章などの素材を指定・入力するだけで、プロデザイナーによる配色・レイアウトが施された文面デザイン候補が多数自動作成される。文面デザイン候補を、自分の好みの配色にワンタッチで変更することも可能だ。

 書家の中本白州氏が監修する宛名レイアウトの自動調整機能では、宛名面上の各パーツ(宛先住所、会社名、氏名、差出人など)の配置および文字サイズを、宛先ごとに自由に変更できる個別レイアウトモードが追加された。このほか、印刷ミスを未然に防ぐエラーチェック機能などが強化された。

 マイクロソフトでは、年賀状作成に関するユーザーアンケート調査を毎年実施。2005年1月の調査によれば、年賀状作成ソフトのユーザーが、年賀状の作成にあたって最も面倒だと感じている作業は、「文面デザインの作成」だったという。

 同社パーソナルシステム事業部の岩瀬晃氏は、「年賀状ソフトは、最新版が発売されても、新しくなったのはイラストだけと受け止められがち。今回の最新版では、他のサービスでは得られない、PCソフトならではの新しい価値観を提案できた」としている。


マジカルウィザードによるレイアウト選択画面 年賀状作成で最も面倒と感じる作業は、「文面デザインの作成」

関連情報

URL
  マイクロソフト
  http://www.microsoft.com/japan/


( 増田 覚 )
2005/09/06 19:12

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