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「インターネットの父」とも呼ばれるVinton Cerf氏
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米Googleは8日、Vinton Cerf氏をチーフインターネットエバンジェリストとして採用したことを発表した。Cerf氏は現在ICANNの会長を務め、TCP/IPを開発したことから「インターネットの父」とも呼ばれている。
Cerf氏は、Googleで次世代インターネットアプリケーションのためのネットワークインフラストラクチャーの開発や、アーキテクチャー、システム、標準規格の開発を助けることになる。
入社にあたりCerf氏は、「Googleは世界中のユーザーにWeb上の情報へのアクセスを提供するという大きな歩みを続けてきたが、それでもまだ我々はインターネットの入り口にいるに過ぎない。インターネットはテレビやラジオ、電話よりも広く楽しまれるようになり、最終的には地球を超えて広がって行くだろう」とコメントした。
Cerf氏は1982年にMCIに入社し、TCP/IPプロトコルの共同設計に携わる。その後、一旦MCIを離れて、Corporation for National Research Initiativesに1986年から1994年まで在籍。再度MCIに戻り、現在に至っている。計算機科学のノーベル賞とも呼ばれるACMのチューリング賞を、コンピューターネットワーキングにおける功績に関して受賞。現在はNASAのジェット推進研究所(GPL)のプロジェクトでもある、惑星間ネットワークの研究に従事しながら、ICANNの会長職を務めている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/pressrel/vintcerf.html
Google Blogに寄せられたVinton Cerf氏のコメント(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2005/09/cerfs-up-at-google.html
関連記事:「惑星をつなぐインターネット」“インターネットの父”Vint Cerf氏が講演
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/1999/0524/mciwc.htm
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・ インターネットの生みの親が2004年のチューリング賞を受賞(2005/02/17)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/09/09 12:42
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