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NTT社長会見「Bフレッツは8月に過去最高の伸び」


 NTT(持株会社)は、9月15日に行なわれた社長会見の内容を公開した。会見では和田紀夫社長が、NTT東西の無線LANサービス連携などに関する方針を示した。

 会見同日には、NTT東西がそれぞれ別サービスとして運営していた公衆無線LANサービス「フレッツ・スポット」の無料相互ローミングが発表されている。和田社長は「7月の会見ではグループ各社の無線LAN設備を共有することで迅速なエリア拡大を図るという取り組みを話した」とした上で、「今回、東西のいずれか一方でお申し込みいただいていれば、東西どちらでもご利用頂けるようにした。追加料金もなく、利便性が相当向上したものと思っている」と述べた。

 無線LANに対する取り組みのスピードが遅いのではないかとの質問には、「従来は各事業会社の自主性を重んじ、お互いが競争し合って市場のパイを広げていこうという路線だった」と説明。「お互いにシナジー効果を出し合おうというカーブを切り始めた第一歩という位置付けであり、方向転換にかなりエネルギーがかかっている」と語った。

 現在、新規参入事業者向けに割り当てが予定されている2GHzに関して、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が免許申請する予定はないのかとの質問には「TD-CDMA方式での携帯電話参入についてNTT Comが実験に参加していた時期はあり、他の分野での使い道はあると思うが、ドコモが行なっているようなデータ通信から映像、音声のような広い世界に入っていくための方式として使っていく考えはない」と否定。「そういうことをやろうとしても、すでに携帯電話ビジネスを展開しているNTTグループの新たな参入は総務省に許可していただけないだろう」と付け加えた。

 KDDIと東京電力が提携との報道には「報道されている内容でしかわからない」と断った上で、「技術が大変な勢いで進んでおり、お客様のニーズも高度化する中で、効果的なビジネスモデルを作り、シナジー効果を出すために合従連衡が進んでいくのは予測できる話」とコメント。ただし、「パワードコムとKDDIは全国を、東京電力は関東をサポートしており、その関係がどうなっているかはよくわからない」とした。

 NTT東西の加入者数合計が200万を突破したBフレッツは、「4月に入ってから毎月10万を超える発注をいただいており、8月は夏休み期間にもかかわらず約12万と最高の伸びを示した」と、非常に好調だという。光ファイバの開放義務については「すでに関西圏では我々がドミナントでない県もあり、アメリカでは開放義務を撤廃していることから、引き続き主張していく」とし、「KDDIと東京電力の提携の内容によっては、東京電力と我々の開放する光ファイバをKDDIがいいとこ取りする可能性もあり、そういう意味で開放義務撤廃の言い方が変わる可能性はある」とした。


関連情報

URL
  NTT社長会見
  http://www.ntt.co.jp/kaiken/
  関連記事:NTT社長会見、「グループ各社のISPサービスのあり方も見直しを」[Broadband Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10349.html

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( 甲斐祐樹 )
2005/09/20 13:40

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