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米Adobe、2005年第3四半期決算を発表~Macromediaとの合併は「予定通り」


米Adobe SystemsのCEOを務めるBruce Chizen氏
 アドビシステムズは29日、米Adobe Systemsの2005年度第3四半期決算と事業戦略説明会を開催した。2005年度第3四半期決算は、売上高が4億8,700万ドル(前年同期比21%増)、営業利益が1億8,360万ドル(同31%増)、純利益が1億4,490万ドル(同39%増)となり、増収増益を達成した。

 成長要因としては、Photoshop CS2やIllustrator CS2などが統合された「Adobe Creative Suite2」の需要が堅調な伸びを示し、特に日本語版を含む英語版以外のバージョンが好調であることを挙げた。また、Acrobatファミリー製品の売上が前年比28%増となったことや、アジア地域における売上が前年比25%の成長となったことなどを紹介した。2005年度第4四半期の売上目標は、前年比14%~19%の増収となる4億9,000万ドル~5億1,000万ドルに設定している。

 売上の事業別の比率では、PhotoshopやIllustratorなどの「Creative Professional事業」が全体の42%、Acrobatなどの「Intelligent Document事業」が34%、「Digital Imaging and Video」事業が20%、OEMが4%。地域別の売上は、米国が47%、欧州・中東・アフリカが31%、アジアが22%となっている。

 8月に発表したAdobe SystemsによるMacromediaの買収については、両社の統合プロセスは順調に進んでおり、当初の予定通り2005年秋には統合完了となる見通しを示した。米Adobe SystemsのCEOを務めるBruce Chizen氏は合併について、「期日は確定していないが、合併は秋のうちには完了する予定だ。日本法人の扱いについてはまだ発表していないが、日本のマクロメディアは家電分野への取り組みなどで大きな成果を上げていると認識しており、できればその力を活用していきたい」と述べた。

 また、PDFとFlashの今後の扱いや、重複する分野の製品の統合などについては、「(米当局から)買収後の計画を述べることは禁止されており、現時点では述べることができない。PDFとFlashの今後について、我々が望むこととしては、将来的にはPDFとFlashの良い所を合わせたプラットフォームが提供でき、そのプラットフォームの上でさまざまな企業がビジネスを展開できればいいと考えている」とコメントした。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200509/20050920q3.html

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