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「一太郎」のアイコン訴訟、松下電器が上告をしない方針を表明


 松下電器産業は11日、ワープロソフト「一太郎」などの機能に関する特許権をめぐってジャストシステムと争っていた訴訟について、9月30日に知的財産高等裁判所(知財高裁)で下されたジャストシステム側勝訴の判決を受け入れ、上告しない方針であることを認めた。

 この訴訟は、ジャストシステムのワープロソフト「一太郎」とグラフィックスソフト「花子」に搭載されていたバルーンヘルプを表示する“マウスマーク”の機能が特許侵害にあたるとして、松下電器産業が両ソフトの販売差し止めなどを求めていたもの。

 2月1日には東京地方裁判所が松下側の主張を認め、販売中止と製品の破棄を命じる一審判決を下していた。これを不服としてジャストシステム側が控訴し、9月30日に知財高裁がジャストシステム側の主張を認める逆転判決を下した。知財高裁の判決では、松下の特許は出願前に公開されていた技術情報文献や周知の技術などから容易に発明できたものであり、特許として無効であると認定。一審判決を取り消し、松下側の請求を棄却した。

 松下電器産業広報グループでは、「当社の主張が認められた部分もあり、今回の判決を受け入れることにした」とコメント。ジャストシステムでは、上告期限となる10月14日まではコメントを控えたいとしている。


関連情報

URL
  知財高裁の判決文(PDF)
  http://www.ip.courts.go.jp/documents/pdf/g_panel/10040.pdf
  松下電器産業
  http://panasonic.co.jp/
  ジャストシステム
  http://www.justsystem.co.jp/

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( 三柳英樹 )
2005/10/11 17:25

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