マイクロソフトは12日、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の「バージョン 1.9」を公開した。最新版ではTelecom ISAC Japanの要請を受け、P2Pソフト「Winny」を介して感染するウイルス「Win32/Antinny」(以下、Antinny)の駆除に対応した。
Windows XPとWindows Server 2003 SP1であればWindows UpdateやMicrosoft Updateを通じて更新できる。Windows 2000では「Microsoftダウンロードセンター」でダウンロードするか、オンライン版の利用が可能だ。
Antinnyに感染すると、PCに保存した個人情報などが流出してしまう恐れがある。2003年8月ごろから存在が確認されていたが、最近になっても亜種を含むAntinnyの感染例は後を絶たない。2004年には京都府警や北海道警などの捜査資料が流出。2005年に入ってからは発電所の検査情報など、公的機関や大企業であってもAntinnyが原因と見られる情報流出が相次いでいた。
新バージョンではAntinny.AからAntinny.AJまでの亜種も含む36種類に対応。このほか、大量のウイルスメールで感染を拡大する「Win32/Gibe」「Win32/Mywife」「Win32/Wukill」といったウイルスにも対応した。
関連情報
■URL
技術情報(英文)
http://support.microsoft.com/kb/890830/
ダウンロードサイト
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=ad724ae0-e72d-4f54-9ab3-75b8eb148356&displaylang=ja
Antinnyのウイルス情報
http://www.microsoft.com/japan/security/encyclopedia/Antinny.mspx
関連記事:Winnyを経由して感染するウイルス「Antinny」特集
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/04/09/antinny.htm
■関連記事
・ マイクロソフト、ウイルス駆除ツール最新版で「Antinny」に対応(2005/10/05)
・ 三菱重工業の発電所検査情報がWinnyで流出、Antinny亜種に感染(2005/08/30)
( 鷹木 創 )
2005/10/12 12:07
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