ソフォスは13日、2005年4~9月における「スパム送信国ワースト12」を発表した。全スパムの60%以上が、“ゾンビ化したPC”によって送信されているという。
調査は、Sophosが世界各国に設置したスパムトラップで受信した全スパムを分析したもの。スパム送信国ワースト1は米国で、全スパムの26.35%を占めた。以下は、韓国の19.73%、中国(香港を含む)の15.70%、フランスの3.46%と続く。日本は9位で2.02%だったほか、1.42%で11位のパキスタンが新たにエントリーされた。
ワースト3である米国、韓国、中国からのスパムは、全スパムの半数以上を占めているが、米国のスパム送信者の比率は大幅に減少した。この理由についてソフォスでは、スパム送信者への実刑判決や法律が強化されたことや、Windows XP SP2の普及により家庭ユーザーのPCがハイジャックされにくくなったことを挙げている。
今回の調査では、全スパムの60%以上がマルウェアによってハイジャックされ“ゾンビ化したPC”から送信されたことが判明。“ゾンビ化したPC”で構成される“ゾンビネットワーク”は、遠隔の攻撃者からの指令を受けて、ユーザーの気づかないうちにスパムメール送信やDoS攻撃などの踏み台にされてしまう。ソフォスでは、「ウイルス対策ソフトやセキュリティパッチを最新に保ち、ファイアウォールを利用するなどして対策するべき」と注意を促している。
関連情報
■URL
ソフォス
http://www.sophos.co.jp/
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( 増田 覚 )
2005/10/13 19:59
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