小田急電鉄は13日、特急券の予約販売サイト「ロマンスカー@クラブ」において、他の会員の個人情報の閲覧や特急券購入が可能となってしまう事故が発生したと発表した。
小田急電鉄によれば、10月8日に会員から「他の会員の画面が表示され、また自身の予約ができていない」「身に覚えのない購入がされている」といった問い合わせが寄せられ、調査を開始。11日にはさらに4人の会員から同様の問い合わせがあり、システム構築を担当した東芝と小田急電鉄で確認したところ、原因が特定でき、システム改修を完了したとしている。
発生した事故は、複数の会員が同時にログインしている場合に、ある会員がいったんサービスからログアウトして、Webブラウザを閉じずに再度ログインした場合に、その会員の予約情報などが別の会員のWebブラウザに表示されてしまう場合があったというもの。この事故により、会員番号と携帯電話番号が他人に閲覧された可能性があり、場合によってはさらに他の個人情報が閲覧された可能性もあるとしている。
事故の原因は、10月6日に行なったシステム改修の際に、プログラムの一部にミスが含まれていたためとしている。事故が発生していた10月6日から11日までの間、PCでログアウト操作を行なった件数は6,203件と確認できたが、そのうちさらに再度ログインを行なった件数は特定できなかったという。
小田急電鉄では、今回の事故に該当する可能性のある会員を特定することが不可能なため、事故のあった期間にログインを行なっていた19,531人の会員にお詫びと金券類(500円相当)を送るとしている。また、該当する会員に対しては、予約状況やポイントの残額を至急確認するよう呼びかけている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.d-cue.com/program/info/data.info/1292_2724476_.pdf
ロマンスカー@クラブ
http://www.web-odakyu.com/servlets/odq10
小田急電鉄
http://www.odakyu-group.co.jp/
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