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ヤフーの上半期決算、売上高は800億1,600万円


 ヤフーは21日、2005年度第2四半期(7月~9月)および2005年度上半期(4月~9月)の連結決算を発表した。

 第2四半期の売上高は411億4,000万円(前年同期比55.4%増、前四半期比5.8%増)、営業利益は190億1,400万円(前年同期比38.6%増、前四半期比3.3%増)、四半期純利益は111億4,300万円(前年同期比28.9%増、前四半期比8.1%増)となっている。

 売上高を事業部別で見ると、検索や情報掲載、地域情報などのサービスなどを提供する「リスティング事業部」が118億9,700万円(構成比28.9%)、「オークション事業部」が82億1,400万円(20.0%)、「Yahoo! BB事業部」が48億800万円(11.7%)、「ショッピング事業部」が43億7,900万円(10.6%)、無料・有料コンテンツを提供する「メディア事業部」が41億4,300万円(10.1%)、「ビジネスソリューション(BS)事業部」が8億4,400万円(2.1%)と続く。構成比で最も大きいリスティング事業部が第1四半期の101億900万円から17.7%増加した一方で、第2の規模のオークション事業部は83億3,500万円から1.5%だが減少した。

 ヤフーではオークション事業について、ストア数が4,458店舗と第1四半期から16.3%増加したことでビジネスサービスの売上が好調に推移するとともに、広告売上も増加したと説明。しかしその一方で、7~8月の夏期休暇によりオークションの取扱高が減少したほか、詐欺対策や違法出品の削除などにより、パーソナルサービスの売上高が減少したという。オークションの取扱高は、第1四半期が1日平均17億3,200万円だったのに対し、第2四半期は16億7,100万円にまで減少した。四半期ベースで見たオークションの取扱高は、2004年度第4四半期以降3期連続で減少傾向を示している。

 広告売上の合計は156億8,100万円(前年同期比86.9%増、前四半期比11.4%増)に達した。全体の売上高の38.1%を占めている。夏枯れの時期だったにもかかわらず、スポンサーサイトが好調だったほか、ブランディング広告が堅調に推移したという。

 上半期の売上高は800億1,600万円(前年同期比57.0%増)、営業利益は374億2,100万円(前年同期比37.6%増)、中間純利益は214億5,300万円(前年同期比26.5%増)だった。

 21日に開かれたアナリスト向けの決算説明会では、楽天によるTBSへの経営統合提案に関連した質問も飛び出した。これに対してヤフーの井上雅博代表取締役社長は、独占的な提携ではインターネット企業側にはメリットがあるが、テレビ局側にはないとして「Win-Winの関係は難しい」と指摘。「僕としてはWin-Winの関係の方が望ましい。インターネットの側だけでなく、テレビの側にもメリットがある関係でなければ提携は生まれない」などとコメントし、インターネット企業とテレビ局の提携関係のあり方について考えを示した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://ir.yahoo.co.jp/jp/bizres/gaikyo/20051021/
  決算説明会プレゼンテーション資料
  http://ir.yahoo.co.jp/jp/bizres/present/20051021/

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( 永沢 茂 )
2005/10/21 20:43

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