KDDI、東京電力、パワードコムの3社は8日、KDDIとパワードコムの合併について最終合意し、両社が合併契約書を締結したと発表した。パワードコム子会社のドリーム・トレイン・インターネット(DTI)、フュージョン・コミュニケーションズ、ファミリーネット・ジャパン、アット東京の4社は、東京電力に譲渡することに決まった。
4社の譲渡先については、10月に基本合意が正式発表された段階で、第三者を含めて検討すると発表していた。その後フュージョンは、イー・アクセスが買収交渉を行なっていたことが明らかになったが、合意には至らなかった。
東京電力によれば、譲渡先についてはいろいろな選択肢を検討したが、「東京電力グループのコンシューマ事業との協業効果や電気事業周辺サービスとの親和性」などから、現時点では同社に決定したという。ただし、東京電力の通信事業との統合、あるいは東京電力から他社へ譲渡する可能性などを含め、今後の具体的な展開は今のところ決定していないとしている。
合併は、KDDIを存続会社とし、パワードコムの株式1株に対してKDDIの株式0.0320株を割り当てる。ただし、KDDIが保有するパワードコム株式と、パワードコムが保有する自己株式については割り当てを行なわない。合併期日は2006年1月1日の予定で、パワードコムから執行役員1名が就任するほか、東京電力からは取締役1名を派遣する予定だ。合併後の資本金は1,418億5,100万円で、総資産は2兆5,952億円になるという。なお、総資産は9月末現在の2社の総資産をもとに試算されたもので、KDDIに合併したツーカー3社分も含まれている。
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ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/05110802-j.html
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( 永沢 茂 )
2005/11/08 18:46
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