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ソフトイーサは17日、同社が開発中の次世代VPNシステム「VPN 2.0(旧仮称)」の正式名称が「PacketiX VPN 2.0」(パケティックス ブイピーエヌ 2.0)に決定したと発表した。商用版の発売日は30日で、同社の子会社であるソフトイーサVPNが販売および契約窓口となる。
ソフトイーサでは2004年3月、代表取締役を務める登大遊氏が開発したVPN構築ソフト「SoftEther」の販売と製品化に関する独占契約を三菱マテリアルと締結。三菱マテリアルはVPNシステム「SoftEther 1.0」や三菱マテリアルによる改良品「SoftEther CA 1.x」などを販売している。しかし、PacketiX VPN 2.0はこれらの製品とは異なったソースコードツリーで開発されているなど「全く次元の異なるシステムである」ため、三菱マテリアルではなく、ソフトイーサVPNを通して販売を行なうという。
正式名称は、データの最小単位である「Packet」と、インターネット上の大規模な相互接続ポイントを意味する「IX(Internet-eXchange」を組み合わせたもの。「通信量の増大に対応可能な信頼性のあるソフトウェア」の意味を込めて「PacketiX」という名称を採用したという。
PacketiX VPN 2.0は、複数の仮想ハブの間でIPルーティングが行なえる「仮想レイヤ3スイッチ」機能を搭載。IP層(レイヤ3)のスイッチを仮想的に実現するもので、大規模なVPNで複数のIPネットワークを用いる際などに、IPネットワーク間のルーティングを行なえる。また、VPNクライアントがサーバーに接続する際、ユーザー認証の方法として認証証明書を利用する場合に、スマートカード(ICカード)やセキュリティトークンを利用した認証が可能となった。
インストール数による製品ライセンス価格は、サーバー1台あたり「PacketiX VPN Server Standard Editon」が50,000円、Standard Editionに「クラスタリング機能」を付加した「PacketiX VPN Server Enterprise Edition」が90,000円、Standard EditionからEnterprise Editionにアップグレードする場合はアップグレード版(40,000円)が必要だ。
インストール数に関係なく同時接続に応じて設定されている接続ライセンス価格では、クライアント接続料金が1接続で8,000円~。ブリッジ接続料金は1接続で100,000円。なお、クライアント接続料金は接続数が増えるごとに1接続あたりの料金は割り引きされる仕組みで、1,000接続の場合は320万円となる。ただし、ブリッジ接続については接続数による割引はない。
関連情報
■URL
製品概要
http://www.softether.com/jp/vpn2/
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( 増田 覚 )
2005/11/18 14:31
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