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主な消費者メディアのアクセス数。ネットユーザーの75%が消費者メディアを利用する
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社団法人日本広告主協会 Web広告研究会は28日、「消費者メディア調査」に関する研究結果を発表した。
消費者メディア市場規模調査は、「個人ホームページ」「掲示板」「ブログ」「SNS」など個人が情報発信できる「消費者メディア」サイトについて、2004年9月以降と2005年9月時点における利用状況を比較したもの。ネットレイティングスの「家庭からのインターネット接続の視聴率データ」をもとに算出した。
研究結果によると、2005年9月時点の主な消費者メディアサイトの利用者数は前年同月比11%増となる2,953万人で、インターネット利用者(3,924万人)に占める割合は75.3%に上る。特にブログ利用者は前年同月比約2倍となる2,014万人、SNS利用者は同約6倍となる190万人に達した。SNSについては利用者が少ないものの、1人あたりのアクセス頻度および平均利用時間などの伸び率が他の消費者メディアを圧倒しているという。
2005年9月における消費者メディアのページビュー数は746万PVで、前年同月比で30%の成長を示した。Web広告研究会では、「ブログとSNSがページビュー数を押し上げている」と分析する。Web利用全体に占める消費者メディアの1人あたりの平均利用時間についても、ブログとSNSが牽引するかたちで伸びており、2004年9月の10.9%から2005年9月には13.3%に拡大。企業サイトの利用時間を大幅に上回るとしている。また、個人ホームページのアクセス数がブログにシフトする傾向も見られた。
利用者特性としては、掲示板の「ユーザーレビュー」とSNSにおける女性ユーザーの比率が50%を超えた。SNSの年齢構成では若年層の比率が高く、29歳以下がほぼ半数を占めるという。
Web広告研究会では、「ブログやSNSという新たなコミュニケーション手段が登場したことで、消費者メディア全体の利用者が拡大しているとともに、Webサイトの利用シェアが変わりつつある。特にSNSの利用者は20代が多く、メールに変わる新たなコミュニケーション手段としての活用が考えられる」と分析している。
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消費者メディアの1人あたりのアクセス頻度や利用時間は、企業サイトを大きく上回る
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関連情報
■URL
社団法人日本広告主協会 Web広告研究会
http://www.wab.ne.jp/
ニュースリリース(PDF)
http://www.wab.ne.jp/pdf/2005112802.pdf
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( 増田 覚 )
2005/11/28 16:57
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