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JPRS、ドメイン名乗っ取りなどを防ぐため不適切なDNS情報の削除措置を実施


 日本レジストリサービス(JPRS)は5日、ドメイン名の乗っ取りなどの危険性を解消する措置として、DNSサーバーの不適切な設定情報を削除する措置を2006年1月から実施すると発表した。

 今回導入する措置は、JPRSが管理を行なう.jpドメイン名について、登録されているDNSサーバーが存在しない場合にその情報を削除するというもの。例えば、「example.co.jp」というドメイン名のDNSサーバーとして「ns1.example1.jp」が登録されているが、example1.jpが廃止されたなどの理由で既に存在していない場合に、このDNS情報を削除するというもの。

 DNSサーバーとして指定しているドメイン名が廃止となった場合、第三者がそのドメイン名を取得してDNS情報を変更することで別のWebサーバーなどへの誘導が可能となり、フィッシング詐欺などに悪用される危険性がある。

 削除措置は月1回の頻度で行ない、.jpドメインのレジストリデータベースに登録されていないドメイン名のDNSサーバーが削除対象となる。DNSサーバーに.jp以外のドメイン名(example.comなど)を指定している場合には削除対象とはならない。また、ドメイン名が既に第三者に取得されてしまっている場合も削除対象とはならないので、JPRSではドメイン名の登録者に対してDNSサーバーの設定が正しいかを日常的に確認するよう呼びかけている。


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URL
  ニュースリリース
  http://jprs.co.jp/press/051205.html

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( 三柳英樹 )
2005/12/05 18:36

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