米AOLは10日、動画サーチエンジンベンチャーの米Truveoを2005年12月に買収していたことを発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。
今回AOLが発表したのは、AOLがTruveoを買収することで最終合意し、契約書が取り交わされたのが12月21日だったということだ。その前日の12月20日には米GoogleがAOLの株式の5%を約10億ドルで取得するという両社にとって重大な発表を行なっている。この契約の中には、GoogleとAOLが動画サーチエンジン分野で協力することや、AOLが保有する有料コンテンツを「Google Video」へ提供することなど、動画分野での重要な協力関係が含まれている。これとほぼ同時期に交わされたTruveoとの契約についての発表が、なぜ20日余り遅れて発表されたかの理由は明らかではない。
Truveoは、非常に優れた動画サーチエンジンとして知られていたベンチャーだ。2004年1月、大手ベンチャーキャピタルや複数のエンジェル投資によって設立された。独自のクロール技術「Visual Crawling」で知られている。
動画は一般的なWebページとは異なり、複雑な方法でホスティングされダイナミックなページと連動していることが多いため、クロールするのが難しい。Truveoはこの問題を解決し、自動的に動画ファイルと、そのファイルに関連する情報をインデックスする技術を開発した。他の動画サーチエンジンよりも多くの動画情報が得られるため、マニアの間で評判となっていた。
AOLは2003年11月に動画サーチエンジンのSingingfishを買収、さらに2005年6月にはAOL独自の動画サーチエンジンである「AOL Video Search」を発表するなど、動画サーチエンジン分野に多くの投資を行なっている。今回の買収により、TruveoはAOLのサーチエンジンと統合されることになるという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://media.aoltimewarner.com/media/newmedia/cb_press_view.cfm?release_num=55254504
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/11 11:57
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