ピーアンドエーは19日、デジタル著作権管理(DRM)が施された音楽ファイルを、プロテクトされていない形式に変換するソフト「tunebite」を発売した。ダウンロード版のみで2,940円。Windows XP/2000に対応する。
tunebiteは、DRM付きの楽曲をWindows Media Player(バージョン9以降)およびiTunes(バージョン4以降)で再生することで、DRMが施されていない形式に録音し直すソフト。再生している楽曲をPC上で音声として再生・録音し、HDDに保存する仕組みだ。
デジタル的に録音するわけではないため音質の劣化はあるが、元データと比較して音質の差は「聞き比べてはっきり判別できるほどの違いはない」という。
また、多数の音楽を自動的に録音し直すバッチ機能や、楽曲データの管理情報をMP3ファイルに書き込むID3タグをサポートする。
対応するDRM方式はWMA、M4P、M4P、aaの4種類。変換可能なファイル形式はMP3、WMA、OGGの3種類。ただし、MP3に変換する場合は「lame_enc.dll」などのMP3エンコーダを入手して設定する必要がある。
iTunes Music Storeなどの音楽ダウンロード販売サイトで購入した楽曲は、DRM機能が付加されており、何度もコピーしたり、指定されたポータブルプレーヤー以外に転送できないなどの制限がある。ピーアンドエーでは、「tunebiteを使うことで正規に購入した音楽をいつでも好きな場所で楽しめる」としている。
なお、tunebiteを合法的に使用していると認められるのは、「個人使用を目的として音楽を録音し直すケース」(ピーアンドエー)のみ。録音し直したファイルを交換、販売、譲渡することは、国際的な著作権法によって制限または禁止されていると注意を促している。
また、ピーアンドエーでは12日、音楽ファイルの再生/変換、音楽CDやデータDVDの作成などの機能を備えたソフト「オーディオ ステーション」を発売した。ダウンロード版のみで1,990円。Windows XP/2000に対応する。
関連情報
■URL
製品概要(tunebite)
http://www.panda.co.jp/tunebite/
製品概要(オーディオ ステーション)
http://www.panda.co.jp/products/audiostation/
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・ アナログ再録音で合法的にDRMを回避~独企業が音楽コピーソフトを発売(2004/09/14)
( 増田 覚 )
2006/01/19 17:17
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