Panda Softwareは26日、同社の研究機関PandaLabsが調査した結果として、ボットの種類が2005年中に175%増加したとの最新調査結果を発表した。
観測された新しいポットの種類は10,000種類を超えており、2005年中すべてのマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の中でポットが占めた割合は実に20%を超えている。
ボットはさまざまな方法でコンピュータに入り込み、静かに犯罪者の指示を待つプログラムのことだ。ボットネットと呼ばれるネットワークを構成し、犯罪者が迷惑メールやマルウェアを大量送信するなどのより大規模な行動を起こすために使われることも多い。
こうした傾向についてPandaLabsのディレクターであるLuis Corrons氏は「ボットネットはサイバー犯罪の現在のビジネスモデルの1つだ」という。しかし同氏はさらにボットネット以上の脅威が存在することを指摘した。「サイバー犯罪は今日さまざまな形態をとっており、ボットネットよりも多分もっと危険なのは、我々が最近になって目撃したターゲット攻撃だ。最近イスラエルで起こった『Trojangate』スキャンダルはそのはっきりとした一例だ」とコメント。特定の企業だけを対象に特別なプログラムを作成して攻撃された場合、そのようなプログラムのサンプルがウイルス対策企業に届くことはまれであり、ウイルス定義ファイルがまったく意味をなさなくなるような攻撃が増える可能性があると指摘している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pandasoftware.com/about/press/viewnews?noticia=7019
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/27 12:01
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