サーチエンジンによって獲得したトラフィックのコンバージョンレートは、バナー広告やアフィリエイトなど、その他の手法の2倍以上にも達することが、30日に発表された米WebSideStoryの調査結果でわかった。
コンバージョンレートとは、そのリンクを経由してWebサイトを訪問した人のうち、実際に購入または会員登録などを行なった人の割合を指す。特にオンラインショッピングサイトでは訪問者数よりも実際の販売数が意味を持つため、コンバージョンレートは投資対効果を計る重要な指標の1つとなっている。
WebSideStoryの調査結果によると、2005年10月から12月の間でサーチエンジンによる一般消費者向けオンラインショッピングサイトのコンバージョンレートは2.30%だった。それと比較してバナー広告、アフィリエイト広告、ショッピングサーチエンジン、その他のリンク手法によるコンバージョンレートは0.96%だった。コンバージョンレートが最も高かったのは、ブックマークに登録してあるサイトや直接URLを入力した場合であり、コンバージョンレートは4.23%に上った。
サーチエンジンによるコンバージョンレートは、検索内容によって異なっている。例えば「toys」では4%だったが、「computers and electronics」では1.35%まで下がった。
サーチエンジンのコンバージョンレートが非常に高いという結果について、WebSideStoryの上級デジタルマーケティングコンサルタントのAli Behnam氏は「ここ数年間に渡ってサーチエンジンマーケティングと最適化がオンラインマーケティングを支配してきたが、このデータはその理由を示している。全体として見た場合、他の獲得手法よりも訪問者を購入者に転換することができる、はるかに効率のよい方法だからだ」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websidestory.com/company/news-events/press-releases/view-release.html?id=314
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/31 11:58
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