スクウェア・エニックスは9日、同社が運営するMMOPRG「ファイナルファンタジーXI(FF XI)」においてRMTなどの不正行為を行なっていた700以上のアカウントを特定し、同日までに強制退会処分にしたことを公表した。
スクウェア・エニックスによると、一部プレイヤーによる大幅な価格操作などによってアイテム価格が高騰するという現象が2005年末頃から発生。調査の結果、不正な手段によりゲーム内通貨(ギル)を取得し、これを利用してRMTを行なっていた集団が存在することがわかったという。
スクウェア・エニックスでは、これらの行為を行なっていたアカウントを強制退会処分にするとともに、不正に利用されていた通貨3,000億ギル以上を回収した。これにより、問題となっていた極端な貨幣価値の低下とアイテム価格の高騰が緩和の方向へ向かい始めたとしている。同社では引き続き、これらのアカウントから不正な通貨の収受を行なっているアカウントについても調査している。
国民生活センターが2005年12月に発表したところによれば、オンラインゲームに関する苦情が2005年に入って急増したという。プログラムを用いてゲーム上のキャラクターを自動的に操作するBOT行為や、それにより取得したゲーム内通貨やアイテムを現実世界の金品で売買するRMT行為に関する苦情が多く寄せられた。
特にBOT行為については、24時間休みなくキャラクターを育成できるため、ゲーム内通貨やアイテムを入手しやすくなるとともに、プレイヤーが多額の通貨を得ることでゲーム内で流通する通貨の量が増え、インフレを引き起こしていることも指摘されていた。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.playonline.com/home/polnews/news6766.shtml
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・ オンラインゲームに関する苦情が急増~RMTでゲーム世界にインフレ(2005/12/08)
・ オンラインゲームでRMT禁止を明確化、FF XIに続き信長の野望も(2004/12/20)
( 永沢 茂 )
2006/02/10 19:01
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