米Microsoftは15日、主に中小企業のニーズに合わせた無料・有料のWebホスティングやオンラインストレージサービスの集合体「Microsoft Office Live」のベータ版サービス開始を発表した。
Microsoft Office Liveは、2005年秋に発表されたMicrosoftの新しい戦略の一部で、広告によって多くの費用が賄われることが1つの特徴となっている。
例えば「Microsoft Office Live Basics」プランでは、独自ドメイン名、5つの独自ドメインメールアカウント、2GBのオンラインストレージ、30MBのWebサイト用ストレージ、サイトをデザインするためのホームページ作成ツール、アクセス解析用の「Microsoft Office Live Site Reports Tool」がすべて無料で提供される。これらの費用は表示される広告によって賄われる。このサービスはIT担当者が常駐していない中小企業でもサイトを立ち上げ、インターネットを利用できるようにすることを目的としている。
その他にもインターネットで情報共有を簡単にするため、より技術力のある中小企業に向けた「Microsoft Office Live Collaboration」では、SharePointサービスに基づく情報共有のためのオンラインストレージなどを月額29.95ドルで提供。「Microsoft Office Live Essentials」では、インターネットで小規模なビジネスを行なうための基本的なツールを月額29.95ドルで提供するとしている。
これらMicrosoft Office Liveサービスは、全く独立のサービスとして扱うこともできるが、WordなどのMicrosoft Officeソフト製品と連動させて使用することも可能だ。
Microsoft Office Liveの正式サービス開始は2006年末頃となっており、それまでベータ版サービスは無料で提供される。また、現在は米国内の企業しか利用できないが、2006年末頃には他の地域でもベータ版サービスを提供したい意向だ。
関連情報
■URL
サービス概要(英文)
http://www.officelive.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/feb06/02-15OfficeLiveBetaPR.mspx
■関連記事
・ 米Microsoft、初の“Web 2.0的”戦略サービス「Windows Live」を発表(2005/11/02)
・ 「2005年はMSの歴史で多くの重要な新製品を展開」MicrosoftバルマーCEO(2005/11/16)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/02/16 12:22
- ページの先頭へ-
|