楽天は1日、普通株式115万株の新株式発行による公募増資を実施することを同社取締役会で決めた。これによる資金の調達額は概算で1,076億5,800万円。うち200億円を子会社である楽天KCの投資資金に、残額は借入金の返済に充当するという。
楽天では2005年11月のTBS株取得などを経て、2005年12月末時点で有利子負債が1,494億円に膨らんでいた。今回の公募増資については、「TBS株の買い増しのためではない」とコメント。「子会社への投資資金および借入金返済に充当することで、財務体質の改善を見込んでいる」という。また、TBS株の追加取得や売却に関しては「株価に影響を与えるようなコメントは控える」とした。なお、1月31日現在の発行済株式総数は約1,184万株となっている。
新株の価格は14日~16日にかけて決定する。申込期間は17日~22日。
このほか、楽天では、三木谷浩史代表取締役会長兼社長とその夫人である三木谷晴子氏による楽天の株式売出しも発表。公募増資にあわせて、三木谷社長と晴子夫人はそれぞれ普通株式100万株、合計200万株を売出すという。
関連情報
■URL
楽天による投資家向け情報(PDF)
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/release/pdf/2006_03_01.pdf
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( 鷹木 創 )
2006/03/02 14:17
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