米Oracleは1日、「Oracle Secure Enterprise Search 10g」を発売すると発表し、企業向けサーチエンジン市場に参入することを明らかにした。この分野では米Googleがアプライアンス製品を発売しているほか、米Microsoftや米Yahoo!が配布しているデスクトップ検索ソフトもあり、激しい競争になる。
新たに発表されたOracle Secure Enterprise Search 10gは、企業内データベース、ファイルシステム、CMS、企業内ポータル、メール、その他のエンタープライズアプリケーションなど多種多様な情報源から有益な情報を入手しやすくするという。
インターネットのサーチエンジンと同じようにWebベースのユーザーインターフェイスにキーワードを入力することによって検索できる。従業員の訓練やサポートコストを減らすことができ、Webインターフェイスによるアドミニストレーション機能がある。
また、企業内サーチエンジン特有の事情として、従業員によってアクセスが許される情報が異なることが挙げられる。Oracle Secure Enterprise Search 10gでは、それぞれの従業員がアクセスを許されている情報のみを検索結果として返すように設計されている。
Oracleの新製品についてAustrian National BankのWeb運用担当ディレクターであるThomas Fuerle氏は「我々は数カ月にわたってOracleのサーチ製品をテストしてきた。Oracle Secure Enterprise Searchが市場に投入されることにとても満足している。我々は検索品質が非常に優れていると見ており、我々のユーザーは一度の検索ですべての必要な情報を得られるようになった」とコメントしている。
Oracle Secure Enterprise Search 10gは3月末までに発売される予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/2006_mar/secure-enterprise-search.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/03/03 12:16
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