米Microsoftは21日、欧州委員会との独占禁止法を巡る問題で、Windows製品と相互運用性のある製品を開発する企業に対して、無料・無制限のテクニカルサポートを提供すると発表した。
欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は2004年3月、MicrosoftがEU競争法(独占禁止法)に違反しているとして、サーバーの相互運用性確保のために必要な技術情報の開示を求める是正命令を行なった。
Microsoftでは2005年5月に、他社がWindows製品と相互運用性のある製品を開発・販売できるライセンス契約「Workgroup Server Protocol Program」を発表。また、2006年1月にはWindows Serverのソースコードを開発者向けに開示する決定を行なっているが、欧州委員会ではこれらの措置が不十分であるとしてMicrosoftに通告していた。
Microsoftでは今回、Workgroup Server Protocol Programの契約者を対象に、無料・無制限のテクニカルサポートを提供すると発表。また、開発プロセスを支援するため、開発現場に出向いてのサポートも提供するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/mar06/03-21ECTechSupportPR.mspx
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( 三柳英樹 )
2006/03/24 13:42
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